Around Edgy / Japan

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EDGY JAPAN・新たな日本の強みを世界へ/3

by Hiroki Yanagisawa on April 15, 2011 3:10 PM

※本コラムは香港のITサービス企業、Internet Solutions Limitedのニュースレターにて連載している、EDGY JAPANの成り立ちを描いたコラムです。


〜第1話はこちらからご覧になれます。

クライアント:サンフンカイ・プロパティーズ
モデル:源崎トモエ
アートディレクター:梅沢篤
カメラマン:亀井隆司
スタイリスト:百々千晴
メイクアップ・アーティスト:奥平正芳

 このリスト、実は先月号から本コラムで報じているapmモールをクライアントとした、キャンペーンガールの撮影スタッフのリストです。僕自身はモデルのコーディネートのみを担当したわけですが、プロダクションは外部の制作会社に外注しており、蓋を開けてみるとその人選は全員日本人だったわけです。

 これらのスタッフ、実はファッション業界ではよく知られた存在で、その多くが過去に国内外で著名な仕事の経験がある人材。まさにファッション界の日本ならず世界代表が、香港に集結したわけです。(その集結の場が香港島東端、柴湾に位置する雑居ビルに入居するスタジオだったのは、意外な場ではありましたが。)

 そもそもなぜここまでapmモールが「日本人」にこだわるのかーー。これは今回の撮影現場を経験した上での推測ですが、日本人・日本が持つブランドとモノづくりにおける極みに尽きると思います。アートディレクターがモデルへ指示する細かなポージング、カメラマンのみぞがわかる被写体への絶妙な光加減。スタイリストの目から見える服の「シワ」の様子、メイクアップ・アーティストの描く、極め細やかな化粧----。モノづくりのこだわりや繊細さといった日本人が放つ良きブランドが、一枚一枚のシャッターに凝縮されているかのようでした。

 ローカルのスタジオのアシスタントも、彼らの影響を受けたようで、時間が経つにつれ、動きが機敏になってきたのが印象的でした。この「日式」の制作手法や視点が、香港スタッフにも良い影響を与えたようです。

 4パターンの撮影でしたが、1日8時間以上に渡る職人芸とも言える撮影を2日続け撮影終了。その後、この撮影から生まれた素材はモールのノベルティ、サイネージ、ウェブサイトなど様々な場で活用されました。

 怒涛のアレジメント、そして撮影が終わり一段落。ゆっくりとした年末を過ごせるのかと思いきや、apmからのラブコールは止むことはありませんでした。

「今度は、とある高校生を香港に呼べないか?」

 また、香港からの突拍子も無い一報が届きました。(続く)

撮影時の現地の報道:
http://orientaldaily.on.cc/cnt/entertainment/20091030/00282_020.html
http://dailynews.sina.com/bg/ent/otherstar/sinacn/20091029/1955823701.html

柳澤大樹(やなぎさわ・ひろき)EDGY JAPAN(www.edgyjapan.jp)代表。EDGY JAPANではウェブサイト上で日本のエッジの効いた人、物、場を英語で紹介し、つなぐサービスを提供。これまで香港ではクントンにあるapm mall(サンフンカイ・プロパティーズ)で、日本人のクリエイターを起用したイベントのコーディネーションやプロデュースを担当。その他企業や教育機関に向けた、エッジの効いた日本コンテンツの紹介や導入をサポートしている。1978年、東京生まれ。香港と米国で育つ。現在は東京と香港の両都市を拠点に活動。hiroki (at) edgyjapan.jp / www.edgyjapan.jp / @edgyjapan

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